tyunen-otoko’s diary

夫婦関係の修復

18.離婚という選択肢について考える…。

私たち仮面夫婦は、

どうしても拭い切れない選択肢がある…。

それは、離婚だ…。

今回、私たち夫婦が離婚した場合のデメリットについて考えていきたい。

 

まずは、離婚の原因について考える。

一般的な、離婚の原因を列記し、私がどれに該当するのか確認する…。

①浮気、不倫などの不貞行為

②身体的、精神的な暴力(DV)

③悪意の遺棄を受けた場合(生活費を渡さない)

セックスレスやその他の問題

なかなか難しい…。

①は無い。あったとしても証明するものがないし、今現在、懇意にしている人はいない…。

問題は、②だ!

嫁は、20年以上のDVを主張するだろう…。

私的に、「まとめると5年くらいだろ…?」

               「笑って旅行したり、ピクニックとかもし  

                  たやん。」と言いたい…。

けど嫁は、絶対に主張を曲げないと思う。

なぜなら、これが私に対する最強の殺し文句となっているからだ…

私を拘束する、非常に大きな力となっている。

やはり、嫁は20年超と言うだろう…

③については、問題無い。

毎月自動的に嫁の口座に39万円が振り込まれている。

④これは、私に分があるのか?

先日ブログで、「嫁のパンツを脱がしてみたい。」と書いた…。

正確には、「嫁のパンツを脱がすことで仮面夫婦の状況を一新できるのではないか?」と書いたことがある。

 

けど、現実は嫁が怖くてそんなこと言えるハズがない…。

それは、嫁のガードが固いからなのか?

嫁から無言の圧力を、私が感じているのではないか…?

調停で私が「嫁が、させてくれません…。」

と言った瞬間、

嫁は、「離婚してよかった。」と思うだろう…。

やはりこの件には、触れないでおこう…

 

これを踏まえて、慰謝料の額を推察してみる。

ネットで、簡単に査定ができるサイトを見つけた。

これに、上記の結果を入力してみる。

「DV歴、20年以上…」

仕方なく入力する…。

結婚歴、年収、等々入力していく。

最後に、計算結果をポチリと押した。

結果は、240万。

以外と安い…。

DV、1年10万円也…。安すぎないか??

嫁は、こんなので納得するのか??

他のサイトでも確認してみた。

すると、800万の慰謝料という結果になった。

信用できるデータは無いと思いつつ、この結果を受け入れる…。

 

私は、自分名義の住宅ローンが残っている。

残額1400万程度だ。築12年になる一軒家の借金だ。

3650万で購入し、3000万円のローンを組んだ。

50歳くらいには、終わると思っている。

水周りはガタがきており、震災の影響でトイレの窓は閉まらない…。おそらく骨組みも折れてる箇所があるだろう。

応急処置をラップとガムテープでしてあるが、もう、数年経つ…

ローンは、これだけだ。

 

一方貯蓄額はというと、詳細は分からないが、娘の学資保険が500万くらいあると思う。

その他に、個人年金をやっており、60歳満期で1250万円くらいになるはずだ。

現状は、250万程度たまってるだけだろう。

ここまでが、嫁が管理しているお金だ。

 

私はというと、100万円程度をネットバンクに預けており、緊急時などに使っている。

 

ということで、学資保険など全ての貯蓄を嫁にあげれば、慰謝料の問題は解決する。

ただし、問題は家だ…

私がローンを払いながら住むのか?

以前、離婚話しになったとき「中古のマンションを買う。」と嫁は言っていた。

おそらく学資保険もつぎ込んで購入し、

「娘の学費は別途私に請求するのだろう…」

と、私は思っていた。

嫁は、別れても養育費みたいな額で納得するはずがない。

私も結局、娘たちが苦労する姿をみたくない…

中古のマンションを買われた上で、学費も払うだろう…

しかし、嫁は、ほんとノーテンキで羨ましい。

実際、

これまで、保険や、貯金など、大まかな予算は私が指図して、彼女に託していた。

彼女は、節約家であるが

目標に向かって何かすることがどうも苦手らしい…。

通帳もやたらたくさん作り、貯金額が把握しにくい状況になっている…。

ダメだ、悪口になっている…。

 

夫婦間でのお金の考え方は難しい…。

欧米では、小遣い制など無く、お互いが自立した収入で、それを持寄る生活をやっているみたいだ、また、家事や子育ても協力しあい、平等である。

しかしながら、互いに自立していることで離婚率も高い。

これが、全てとは思わないが、方向としては間違えではないだろう…。

 

日本は、まだ発展途上であり中途半端は立ち位置のため、私は困惑しているのか?

 

例えば、

「男の稼ぎ(給料)は、狩で言う(肉)と同じで家族みんなの物。」というのが日本の考えなのか?

しかし、雄ライオンは家族に肉を与えるのか?

いや、たぶんあげない。

むしろ、雌ライオンから獲物を強奪する雄ライオンの方がテレビでよく目にする…。

ってことは、

「私は、子づくりだけの雄ライオンか??」

いや違う!この例えは間違えだ…。

どこかの原住民は、獲物を持ち帰ったら、誇らしげに家族に渡しているではないか!

そっちのテレビが正解だ。

 

誇らしい父親になるべく、次のステージを考えないと皆が不幸になってしまう…

 

現時点で慰謝料を払っても、家の問題や、子供の学費の問題など、超えなければいけないハードルは高い…。

離婚となると、

やはり、全ての支払いが終わってから

改めて慰謝料を払うことになるのだろう…

 

結婚ってそれくらい大きな責任を伴うのだと

改めて実感する…

17.年収と幸せ…。

先日、会議に出席し

社長から、働き方改革についての考えを伝えられた…。

社長は、「内勤者と外勤者の公平性を保つために、時間軸を基準とした賃金体系に移行していく。」

と、宣言していた。

要するに、これまで自由気ままにやってきた我々外勤者の時間管理を厳しくし、賃金を抑える算段であろう…

前にも話したが、私は単身赴任で月に1回しか社内規定で帰省が認められていない。

あくまで、旅費手当の話しであるが…。

その日以外は、赴任先のアパートで休日を過ごす。

つまり我々は、会社に拘束された休日を過ごすことになる。

働き方改革により、日々の生活でゆとりの時間が増えれば、若い子の地元意識はさらに強くなるだろう…

3Kと言われ、嫌われていた我々の業界は、人員不足により、さらに苦境に立たされることは間違いなく、

ましてや、我が社は賃金の削減にも手を掛けようとしている…。

終身雇用、年功序列。親方制度。これら先人達が築いた日本独自の文化は徐々にその形を失い

マイナンバー制度や、働き方改革によって

過去のものになっていくのだろう…。

藤圭子の「浪花節だよ人生は」をYouTubeで聴いてみた…

思っていた感じではなく、思いを馳せることは無かった…

 

本題に戻そう…

「年収は、いくらから幸せ?」という記事を最近よく目にする。また、芸能人の収入を暴露するとか、そういった類の情報番組も多くなっている。

そうした中、私の幸せ度を年収と比較してみた。

21歳 結婚               年収460万     幸せ度★★★

26歳 家購入           年収600万     幸せ度★★★★★

28歳 家を売る        年収600万     幸せ度★★★★★

30歳 家購入            年収700万     幸せ度★★★★★

36歳 診療内科通院 年収800万      幸せ度★★★

42歳 現在                年収900万      幸せ度★★

 

こうして書いてみると、子供が小さいとき、私は幸せを感じていたのだと、改めて思う。

やばい!子供はもうちょっとで巣立ってしまう。

現に、星★★★から星★★になっている

巣立った後は、★なのか?ゼロも考えられる!

 

考えてみると年収は増えたものの

子供の成長に伴い、出費するようになっている…。

お金に困っていないことが幸せなのか?

恵まれた環境にいることで、

そのことに、気がついて無いだけか??

いずれにせよ、私の感情としては、幸福度と年収はリンクしていない…

つまり、今後年収が上がろうと★は期待できない…

 

一方、嫁はどういう★をつけるのか?

おそらく、私と真逆の回答だろう

実際私に対して、過去の生活を全否定してくる…

彼女の中では、黒歴史以外の何物でもないようだ…

 

女性は、子育てが終われば精神的に不安定になる人もいるそうだ。しかし、うちの嫁は違う…

テニスに行ったり、岩盤浴に行ったり、飲みに行ったり

なんかイキイキし出している…

星5つとまでは、言わないが

星4つは行きそうな勢いである…

 

そこで私は思う…。

私は、趣味もない。休日もゴロゴロ過ごすだけで

やりたいことも、何も見つからない。

見つけようともしない…。

勝手ながら、夫婦の関係をどうにか戻さないと

私の星は消滅すると思っている…。

嫁と温泉行ったり、食事行ったり、赴任先に遊びに来たり、そんな夫婦も沢山いるだろう…

そこまでは望まない

笑って話せる関係に戻るだけでいいのだ…。

 

しかし、

嫁からすると、今更迷惑な話しだろう…。

 

やはり、自分自信で何か没頭できるものを見つけよう…

きっとそれが★になるのだ…。

16.食事会を終えて…

嫁と食事をした日の反省をしてみた。

正直、「息苦しい…」

車の中、向かい合ったテーブルでの食事。

全てが苦痛だった…

ここで、嫁が食事に行く前に言ったことを思い出す。

嫁…「わざわざ、無理にイヤなことする必要あるの?」

お互い様であるが、ハッキリ「2人きりは嫌」と私に念を押す嫁…。

確かにそうだが、ここまでハッキリ言うとは…

残りの寿命を考えたとき、ホントにこのままでいいのか??

夫婦って何だろうと思ってしまう…

家事が嫁。     狩(送金)が私。

この関係だけなのか?

もう、どうでもよくなってくる…。

 

いや!反省して明日を良くする努力をしよう…

DV男の耐えた先には、きっと明るい未来があるはずだ…

 

反省すべき点は、パンチ(会話)を打つテンポが悪かったことだ。

当然、久しぶりの2人きりのため、仕方無い部分はある。

しかし、

あらゆるパンチを織り交ぜないと、鉄壁な嫁のガードは下がらない。

ジャブ、ボディーなど多彩なパンチでガードを下げさせることで、クリーンヒットにつながっていく。

足も使った方がなおさらいい…。

言い換えれば、たわいもない日常の会話や、子供の話し、次の食事会の予約など、日頃のトピックを、パパパッとテンポ良く話す。

笑いがあればなおさらいい…。

そこに、感謝の気持ちや、今までの反省を放り込めば、きっと嫁の心に響いたのではないか?

自己催眠の意味も含め、

嘘でもいいから、「愛してる。」と言ってみようか…

いや、さすがにこれはハードルが高い。

冗談はさておき

 

このシュミレーションは合っているのか?

はなはだ疑問は残る…

 

しかし、私が嫁との関係改善を望んでいることは、今回伝わったと思う。

ぎこちないない食事会ではあったが、少しずつ改善していこう…

続けることで何かが変わる…。

 

消え去った嫁への愛情を取り戻すべく、私の暗中模索は続く…。

 

明日は、どっちだ!(明日のジョー引用)

15.久しぶりの嫁との会話…。

2人で、昼食に出かけた。

2人で車に乗って移動。何年ぶりだろう…

「近くのしゃぶしゃぶ屋に行こう。」

という嫁の提案で移動する。

嫁は車中で、しゃぶしゃぶ屋の情報を検索しているみたいだ…

ここで、ようやく会話が始まった。

嫁…「しゃぶしゃぶ食べ放題らしい。」

俺…「そんなにガッつりじゃ無くていいので…」

 

しかし、なんで食べ放題のお店を選択したのだろう?

おそらく90分食べ放題とかだろう…

久しぶりの会話で、盛り上がることはないのに

食べることに専念するのか??

とりあえず、私は断った。

俺…「肉がいいなら、焼肉いく?」

焼肉なら、勝負が速いからだ

嫁…「いいよ。」

ということで、焼肉屋に決定した。

その日は、雨だった。

嫁が濡れないように、焼肉屋の前に車を止め嫁を先に下ろす。

私は、車を駐車し店に入った。

席に座り、メニューをひとしきり見たあと

ランチセットを注文した。

嫁は、カルビランチセット。

私は、ロースランチセット…。

店員…「キムチと漬物どちらにされます?」

嫁…「漬物。」私…「漬物。」

店員…「ワカメスープとたまごスープどちらにされます?」

嫁…「たまごスープ。」私…「たまごスープ。」

 

真似したわけでもないのに、同じ内容。

たわいもないことだが、好みが似ているのだなぁ

と私は思った…。

 

その後、会話がない……

嫁は、注文が終わってもメニューを見続けている。

気まずい……

誘ったものの、何を話していいかわからない…

私は勇気を出して、質問をした。

私…「今日、どこに行くつもりだったの?」

嫁…「街をブラブラするつもりだった。」

私…「昼は?何食べる予定だった?」

嫁…「糖質が抑えられたパンの店があって、そこで

           ランチするつもりだった。」

私…「1人で?」

嫁…「そう…。」

次に嫁からの質問がきた。

嫁…「最近、東京よく行くけど何してるの?」

私…「オリンピック関係の仕事。」

………そこから、発展しない。

 

もうちょっと話した気もするが、記憶にない…。

肉がテーブルに運ばれた。

ここからは、ひたすら自分の肉と向き合う時間となった。

嫁は、肉を徹底的に焼くのが好みだ。

相変わらず、嫁のカルビはよく焼けている。

ともすれば、炭になるのでは?と心配になる…

ツッコミどころ満載のカルビを嫁は無表情で食べている…

さらに、特徴的なのは。

ダイエットのため、嫁はお米をあまり食べない。

私は、ガツガツご飯を食べた。

そして、お代わりをしようと思った。

嫁の方を見るとご飯に手をつけていない…

昔なら、「ご飯食べないの?ちょうだい。」

と、なるだろうが

今は、そんな関係ではない…。

そんなこと思いながら

「すいませーん、お代わり下さい。」

とお代わりを注文した。

ついでに、キャベツのお代わりも頂いた…。

あと、嫁がご飯を食べてないこともあり、カルビを追加で注文した。

このとき私は、食後のコーヒーを注文しようと思い

嫁に「コーヒーどうする?」

と質問した。

嫁は、「いらない。」

            「飲むなら頼めば?」と私に言った。

食後にコーヒーを飲めば、向き合う時間が長くなる。

嫁はそれが、イヤなのか??

私は、コーヒーを注文することを断念した。

嫁はそれを察知したのか、私だけ注文すればいいじゃないかと語勢を強めて言ってくる…。

私は、「車で缶コーヒーでいいよ。」という。

冗談で言ったつもりだが、文字に起こすと

イヤミな感じになってしまう… 

その後、数回の会話のキャッチボールがあり、

お会計を済ませて、約30分の2人の時間は幕を閉じた…

もちろん私のおごりだ。

締めて3300円也…。

 

 

14.事件です…。

つい先日事件が起きました…

なんと、嫁と2人で食事に行ったのです!

まずは、この経緯について話したいと思います。

 

私ども夫婦は、兼ねてから話しているように、不仲であり、3年間会話がほぼ無い本格派の仮面夫婦である。

そんな私達に事件が起きた…

正確に言えば、私の方から仕掛けた事件だ

 

私は、いろいろあって夫婦仲をなんとか普通の状態にしたいと考えていた。

そんな時、たまたま同じ日に休日を迎えたのだ…

もちろん事前に打ち合わせした訳でもなく、平日に休みが揃ってしまった。

平日のため、子供達は学校で家にいない…

私は、妻がいつもの出勤時に外出しないため

「たぶん今日休みなんやな…。」と二階のベッドで思っていた。それと同時に、

「俺も外出しないと気まずいなぁ…」

と考えていた。

一階にいる嫁も同様、私の休みに気づき、そそくさと外出の準備をしている…

互いに同じ空間で過ごすのが気まずいからだ。

私は、外出する準備を始めた。

嫁は、外出の支度に時間を要するため、

私の方が、先に身支度を済ませ外出することになった。

そのとき不意に、

「こんな関係もう無理だ!」と思った…。

私は、玄関先にしゃがみ込み、近くの洗面所にいる嫁に向かって話しを始めた。

私…「こんな関係、残りの寿命を考えると耐えられ

          ない。」

          「貴方がどう考えているか、はっきりさせた

            い。」

嫁…「は?どういうこと!」

私…「選択肢は、3つだと思う。」

       「俺の望みは希望順に…」

1.普通の会話ができる夫婦に戻りたい。

2.このままの状態をキープする。

3.離婚する。

すると、

嫁…「このままお互い自由にすればいいやん!」

       「先のことなんか考えでいない!」

 

女性は、ホントに将来のことを考えていないのか??

逆に、このままでいいと思っているのか??

嫁の考えてることがわからない…

再度、

私…「耐えられない…。」

嫁…「そもそも貴方がそうしたんでしょ!」

       「家族全員があなたを怖がって今まで生活して

          きた!」

       「もう嫌だ!」

        「あんな生活に戻りたくない!」

このあとは、昔のDVの話しが延々と続く…

女の人は、根に持っていることが次から次へと口から飛び出してくる。

私のせいだとわかってはいるが、「家族全員が」とか、「これまで全て」とか言われると、さすがに参る…

俺を排除したい気持ちを全面に押し出してくる…。

それでも、なんとか謝りながら話しのキャッチボールが続く…

結論からすれば、嫁は「このままの関係を続けたい。」

とのことだ…。

しかし、それならもうちょい改善した方が…

と私は思う。

しかし、嫁の攻撃は止まらない。

おそらく、私が越えられない壁を築き、立ち入る隙を与えたくないのだろう…

私…「金銭的な問題なら、家もやるし、慰謝料も払う覚悟はある。」と提案する。

さらに、「両親のめんどうも姉がやるので考えなくていい。」と提案する…。

 

姉は他県に嫁いでいるが、両親を引き取ることを宣言しており、さらに両親もその話に乗っかることを望んでいる。

そのことをつい先日、両親から聞いている。

 

さらに、私は続けた…

「あなたは、今の生活を望んでも俺は48歳までに家のローンを終わらせたいので、38万の月の振り込みは、子育ての終了に伴い減額していく」

と言った。

また、

「その後も、老後の資金として私が貯金をしていく。」

「俺の小遣い制と、お互いの自由は矛盾しているから、お金の管理は、全て私がする。」

と宣言した…。

 

ここで今一度、嫁が言うところの

最低な家族のことに触れておこう…

ヒステリックに怒る俺は、その短気な性格がほぼ支配しているが、怒りにわずかな考えもある…

私は、単身赴任で嫁に子育ての全てを任せてきた。反面、

子育てに参加したい気持ちが人一倍あった。

私の考える理想の家族像があったからだ…

その理想とは、

家長が居て、妻、子供の序列で関係を保つことで

社会の最小のコミュニティを形成できると思っている。

いわば、昭和の家庭がそれである。

夫婦ケンカの時もよく例えでサザエさんを使っていた。

自身もそういう家庭で育ったし、それしか知らなかったと言った方が正しいかも知れない…。

とはいえ、そんな厳格なものではなくもっとフランクなものを目指していた。

上の子に対しては、躾や勉強について理不尽に接したところがある。

そのことについても、嫁は根に持っている…

イジメと同等レベルでとられている。

 

嫁は、箸の持ち方も注意されない家庭で育ったと思われ、箸の持ち方がおかしい…

悪口になっているが、育った家庭環境が違うということをお伝えしたい…。

下の子は、高校生でも握りっ屁を私にして笑ってるような子である…。

それでも、子供達は、私に厳しく育てられているという潜在意識がある。

実際、単身赴任中でも子供の暴走のストッパー役としての役割を果たしていたと思う…。

 

嫁が私に対する恐怖心と、子供が私に抱く恐怖心とは、果たして同じなのだろうか…?

 

そんな私に対して不信感を持った嫁ではあるが、子供に対して「私の文句」を言ってない。

現に、私と子供達は良好な関係を保てており、

夫婦ケンカの際、一方的に嫁の味方をすることもない。

その点については、嫁は素晴らしい。

私の場合、明け透けに夫婦の問題をさらけ出し、子供に意見を求めてしまう。

 

さて、話しはひと通り進み

嫁…「じゃあ、あなたは夫婦の関係改善のためにどうしたいの?」

と聞いてきた。

私は、「壁を取り払って欲しい。」と提案した。

嫁…「じゃあ、月に一回家族で食事に行けばいいじゃない」

私…「家族4人で行ったところで、夫婦で会話はしないだろう」

嫁…「じゃあどうするの!」

私…「2人きりで食事をする。」

お互い想定外すぎて《爆笑》した…

2人で笑ったのは、久しぶりである。

しかし、嫁は不本意だったらしく、すぐに化粧を再開し、態度を硬化させた。ホントに頑固だ…

嫁は、化粧しながら

渋々、2人で食事に行くことを了承した…。

 

13.ご飯…。

嫁の凄いところは、ご飯をパパっと作ってくれることだ。

とくに出会った頃の、嫁の包丁さばきには目を奪われた…

嫁に「何故そんなに器用に料理をこなすのか?」質問したことがある。

嫁は自分の料理センスを、両親共に仕事が忙しく、家族のご飯の支度をやってたことに由来していると答えた。

確かにうまい。

味もさることながら、素早く調理が終わってしまう。

さらに、あり合わせのもので私の友達の空腹を満たしてくれることもあった。

まさに、理想の女性である。

そんな、彼女が好きだった。

私も、昔うどん屋でバイトした経験を生かして海老天ソバを年越しに作ったことがある。

海老の筋を切り、伸ばした後に天婦羅粉にくぐらせ、サッと油の中に放り込む。

天婦羅粉を海老の周りに散らし、フワッと衣をまとわせる…

イメージは、完璧だったのだが、

実際はグチャグチャで、終いには、海老が切れて流しに落下する始末だ…。

あのとき、嫁もキャッキャ笑って私をバカにしていた。

あの頃が懐かしい…。

もちろん、嫁の料理の腕は更に上達している。

安い食材を巧みに使い、家計に優しい美味しいご飯を毎日作ってくれる…。

感謝してはいるが、黙って食べるだけで

妻に感謝の言葉を掛けることは無い…。

12.初めてのクリスマス…。

嫁と出会って初めてのクリスマスが来た…

その当時、バブルは弾けていたものの、世の中はまだ浮かれていたと思う…。

現に、私も田舎のマハラジャに遊びに行くことがあったし、都会では、ジュリアナが全盛期だった…

また、当時庶民の間では、金を身に着けることが流行っており、私もその流れに身を任せ、ブレスレット20グラム、30グラムのネックレスをクビにかけ、『無理矢理』背伸びした学生生活を送っていた。

今思うとかなり滑稽である…。

そんな2人に、初めてのクリスマスがやってきた。

プレゼントは、事前に希望を提案し、確認している…。

私は、嫁の希望である指輪を探すべく、銀座ジュエリーマキに数回足を運んだ。

嫁も一緒に指輪を見たりしながら、好みの指輪を確認した。

クリスマスの数日前、私は嫁の好みであろう指輪を購入し、部屋の片隅に隠してその日を待っていた…

そしてクリスマスイブ当日を迎えた。

私は学生のため、早々に彼女の家に帰宅し、彼女の帰りを待っている。

その日彼女は、残業でかなり帰りが遅く、疲弊した状態で帰宅した…。

私は待ってましたとばかりに、プレゼントをポケットに忍ばせ、「近くのファミレスに行こう。」っと提案した。

彼女は制服のまま、私を助手席に乗せ近くのファミレスに向かった…

ファミレスに着き、メニューから適当な注文をした。

注文してから料理が到着するまでの間に、私はポケットから指輪を取り出し、彼女に差し出した。

すると、

彼女は、会社での疲れと相まって、涙を流して喜んでくれた。ほんとに素敵な思い出だ…。

 

後日談として…

指輪のデザインが彼女の希望するものでは無かった…間違えたのだ…

私は慌てて「大至急交換して下さい!」っと購入先に連絡をし、

無事、別の指輪に取り替えてもらった。

今でもその指輪は、箱の中に入っておりその指輪を目にすると、当時のことを思い出す…。